2008/11/12 [Wed]21:54 category: 雑感 言うまでもなく、田母神前空幕長の参考人招致後の発言のことである。 自分の発言に対する今回の措置を言論弾圧とか言っていたらしいが、今回の件はそれ以前の問題である。
田母神前空幕長作文(あえて作文と言う)の一つ一つのトンデモぶりは、詳しく検証されているカナダde日本語の田母神俊雄空幕長が更迭された本当の理由を確認していただくこととして、問題の本質は、国内外の多くの方々の努力によって検証され、議論され、積み上げられてきた歴史的事実を何の根拠も示さずに、事実誤認と勝手な思い込み(妄想と言ってもいいかもしれない)を基に、間違っているものと決め付け断罪した上に、自分が信じてやまない謀略史観で塗り固められたでたらめを真実として語っていることが問題なのだ。 明らかに間違っていることを、自衛隊という武力集団を司る政府代表の一公人の見解とさせた事が問題なのである。 そもそも政府見解というのは、一つの国内の閉ざされた空間の中でだけ理解されていればよいものではなく、周辺国を含む内外に対して、長い時間を掛けて信頼醸成した上でなされる国際公約でもあるはずである。その信頼を裏切るような行動と発言を許したことが問題なのである。 こんな話、居酒屋で好き勝手放言しまくっている自己チューな酔っ払いが話すレベルの内容でしかない。
これを追求するほうも、あまりにも脇が甘く、論文の内容の事実誤認や思い込みなどそのでたらめさ加減を追及すればよいものを、政府見解(特に村山発言)との相違という、さも今回の論文内容が議論に値することを前提に参院参考人招致の土俵に乗せてしまったことがそもそもの間違いである。情けない限りである。
残念ながら、政府与党内にも今回の件を擁護する声があったと聞く。ということは、与党内に今回のトンデモ論文、トンデモ発言を支持するトンデモ勢力がある程度力を持っており、おそらく自衛体内でも無視できない割合で同様なトンデモ勢力が巣くっていることが容易に予想でき、空恐ろしくなる。
今後このくだらない件で、TVを代表とするマスコミが興味本位でとりあげ、田母神前空幕長を増長させ、その支持者ともども殉教者ずらさせることがないことを祈るばかりである。(おそらく、取り上げるんだろうなぁ。情けないなぁ。)
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