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さて、来年の今頃は・・・
あるいは、当てにならない未来予想図
世界の動きが見えてない麻生自公政権
2008/11/30 [Sun]13:10
category:雑感
世界が揺れています。
先週もインドのムンバイでの武装グループによる無差別殺傷・占拠事件(安直に「テロ」という単語を使うの抵抗があるので違う表現にしてみたら長ったらしくなってしまった)、タイの反政府団体による国際空港占拠(これは今日時点でも継続中)などが起こっている。

ブッシュの時代が米国の政治、経済、軍事の全方面の凋落を生み、政権交代を前に米国が推し進めようとししてきた一極支配体制のタガが緩み始め、世界が大きく動き始めているということでしょう。
ブレトンウッド体制下のIMF、世界銀行を中心とする経済は変革を余儀なくされ、先般のAPECにおいても多極的な協調体制に移行することが国際的な共通認識となっていることが、鮮明になっています。今後多くの紆余曲折はあるにしても当面はこの方向性は崩れることはないと考えられます。

翻って日本はどうか。
28日に行われた、一郎vs太郎の党首討論の内容も現役の首相とは思えない答弁に終始した。
(詳しくは、「晴天とら日和」のブログを確認しましょう。
【党首討論】あっ・そ~ソ~リVs小沢代表。小沢代表ワンサイドの印象が強烈!(全文掲載+ノーカット)

世界がこれほどまでに変化しようとしているときに、やっている答弁内容とは思えない。
麻生首相は、党首討論という絶好の機会で、自らの世界観、時代認識を掲げ、この「100年に1度」の「未曽有」な状況にある日本社会の将来像や進むべき道を示すべきであり、それを土台として、野党との議論を深め政策に反映させるべきであったはずです。

まぁ、今までのご行状を見ていれば、麻生自公政権には意志も能力もないのは明らかなので、まさにないものねだりなのですが、それでも言わずにはいられないくらい、少しの躊躇も許されない状況だと感じるからです。

戦後長きにわたって、親米政権としてゆるぎない立場を築いてきたと信じていたにもかかわらず、頼みとする米国が凋落し始め、変革の時を迎えようとしている状況を目の当たりにした結果、米国一辺倒の考え方から抜け出せず、自ら判断・決断もできず、ただただ迷子のように右往左往し動揺し、選挙の結果、下野するようなことになってしまわないか、怖くて怖くて震えが止まらないという風にしか見えません。
まさに末期症状。
このまま日本社会全体を道連れにしてしまうかもしれません。
そんなことをさせないためにも、早期の総選挙と政権交代を望みます。

麻生首相には、逃げ回らず、堂々と闘って、その役割を全うしてほしいと思います。
(できないだろうなぁ。絶対!!)

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社会保障(相互扶助)の根本がわかっていない麻生首相
2008/11/27 [Thu]06:11
category:雑感
呆れました。
今朝早起きして、ニュースを見てたら20日の経済財政諮問会議でトンデモ発言をしていたことが分かったと報道されてました。とりあえず時事通信から。

「何もしない人の分なぜ負担」=高齢者医療費で発言-首相(時事通信 2008/11/27-00:33)

「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の金(医療費)を何で私が払うんだ」。麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、高齢者の医療費増大の原因は患者側にあると受け取れる発言をしていたことが、26日に公開された議事録で明らかになった。
 20日の諮問会議は社会保障や税財政改革をテーマに議論した。首相は「67、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼして、医者にやたらかかっている者がいる」と指摘。「彼らは学生時代は元気だったが、今はこっちの方がはるかに医療費がかかっていない。それは毎朝歩いたりしているからだ。私の方が税金は払っている」とし、「何もしない人」の医療費は負担できないと語った。
 医療費膨張に歯止めを掛けるため、健康維持や疾病予防の努力を高齢者に促す狙いからの発言とみられるが、関係者の反発を呼びそうだ。


お互いが助け合う、困った人がいたら手を差し伸べる、という社会保障の根本がまったく分かっていない。やっぱり麻生首相は、社会を構成する人々に対する目線があまりにも冷たく、偏見に満ちているとしか思えない。こんな話、居酒屋でしゃべる酔っぱらいの与太話程度でしかない。居酒屋でもこんなことを声高に主張する人はたしなめられるよきっと。
いつまでこのような人を首相の座に置いておくのかね自民党は?
数々の支離滅裂な発言、一貫性のない政策主張(政局より政策だと、笑わせるな!)。
もし任期満了までこのままの状態を続けることを想像しただけでめまいがする。
もう解散するしかないでしょう。
自民党は野に下り、もう一度出直しましょう。それしかない!
(そうなる四分五裂の解党ということもあるかもね)

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岩波書店総合雑誌「世界」2008年12月号を読んで
2008/11/24 [Mon]08:38
category:読書メモ
11月8日発売の岩波書店の総合雑誌世界は、現行の金融危機に端を発した経済混についての特集を組んでいます。
その特集に、伊東光晴氏と宮崎勇氏のお二人が寄稿されています。伊東氏はサブプライムローンの前史を解きほぐし、宮崎氏は、今般必要な経済政策の基本は何かを語られています。古臭い議論のようですが、目先の緊急対策の是非についての議論も必要なのは間違いありませんが、それと同時に、今必要なのは、このような基本的な確認作業を続けていくことなのではと思います。

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田母神氏が言論の自由とは
2008/11/12 [Wed]21:54
category:雑感
言うまでもなく、田母神前空幕長の参考人招致後の発言のことである。
自分の発言に対する今回の措置を言論弾圧とか言っていたらしいが、今回の件はそれ以前の問題である。

田母神前空幕長作文(あえて作文と言う)の一つ一つのトンデモぶりは、詳しく検証されているカナダde日本語田母神俊雄空幕長が更迭された本当の理由を確認していただくこととして、問題の本質は、国内外の多くの方々の努力によって検証され、議論され、積み上げられてきた歴史的事実を何の根拠も示さずに、事実誤認と勝手な思い込み(妄想と言ってもいいかもしれない)を基に、間違っているものと決め付け断罪した上に、自分が信じてやまない謀略史観で塗り固められたでたらめを真実として語っていることが問題なのだ。
明らかに間違っていることを、自衛隊という武力集団を司る政府代表の一公人の見解とさせた事が問題なのである。
そもそも政府見解というのは、一つの国内の閉ざされた空間の中でだけ理解されていればよいものではなく、周辺国を含む内外に対して、長い時間を掛けて信頼醸成した上でなされる国際公約でもあるはずである。その信頼を裏切るような行動と発言を許したことが問題なのである。
こんな話、居酒屋で好き勝手放言しまくっている自己チューな酔っ払いが話すレベルの内容でしかない。

これを追求するほうも、あまりにも脇が甘く、論文の内容の事実誤認や思い込みなどそのでたらめさ加減を追及すればよいものを、政府見解(特に村山発言)との相違という、さも今回の論文内容が議論に値することを前提に参院参考人招致の土俵に乗せてしまったことがそもそもの間違いである。情けない限りである。

残念ながら、政府与党内にも今回の件を擁護する声があったと聞く。ということは、与党内に今回のトンデモ論文、トンデモ発言を支持するトンデモ勢力がある程度力を持っており、おそらく自衛体内でも無視できない割合で同様なトンデモ勢力が巣くっていることが容易に予想でき、空恐ろしくなる。

今後このくだらない件で、TVを代表とするマスコミが興味本位でとりあげ、田母神前空幕長を増長させ、その支持者ともども殉教者ずらさせることがないことを祈るばかりである。(おそらく、取り上げるんだろうなぁ。情けないなぁ。)

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田母神前空幕長のトンデモ論文と参議院参考人招致について思うこと
2008/11/11 [Tue]21:07
category:雑感
濡れ衣論文は、明らかに歴史的事実を完全に無視した(というか陰謀史観で凝り固まって理解しようとしない)トンデモ論文であることはその論を待たないはずである。保守派(ほぼ右派といっても良いか)の論客からして、論文を「作文程度のでき」と断じている事実は、あらためて冷静にならなくても、普通に眺めれば、その作文の質がどの程度のものかを理解できるはずである。(11日朝日新聞掲載 保阪正康氏と秦郁彦氏の対談記事)
そのことを齢六十にもなる大の大人が、しかも日本の航空自衛隊の責任あるトップが、理解できないはずは無いと思いたい。
そうでなければ、なぜこのような人物(「札付き」といっては言葉が悪いが、その発言内容は以前から知られていたようだ)が空自トップになれたのかという経緯とこのような人物を生み出してしまった組織の体質を総点検する必要があると思う。
このことについては、民主党が、4幕僚長(統合幕僚長、陸海空幕僚長)を同意人事にするよう法改正を求めているのは、取り急ぎ着手すべき改革としては、的を得たものであり全面的に指示できることだ。
要は、隠蔽体質で、内部論理に凝り固まっている組織、人物を変えるには、できるだけ日の当たる場所に連れ出してあげることだと思うからである。
自衛隊も他国の軍隊のご多分に漏れず、武器を持った暴力装置である以上、それを行使させない抑止力を一つ一つの民主的な議論を積み重ねることで、組織内の自制力として持たせる努力をし続けなければならない。迂遠な方法のように見えるが、急がば回れ、それが一番強固な体制を築くのに必要なことだと思う。

田母神前空幕長が改憲を主張していることについても、現行憲法を遵守すべき国家公務員でもある自衛隊員である以上、政府が、憲法に反する行動をとる責任ある人物の更迭を実行することは当然であり、組織的反省を促す意味でも懲戒処分にすることが妥当であると考える。
しかし、そのことによって、今後、数多く出てくるであろう自衛隊内にいわれない被害者意識を植え付けようとする感情的で、非論理的な言説を組織内外で許さない行動を政府自身が取れなければ、この問題は永く深く組織内に潜み、伏流水となり、ことあるごとに表出することになってしまうはずである。

このことも含めた、現代社会の有り様が、自民党長期政権を許してきたことであると考えるならば、政権交代に繋がる、民意を反映させた総選挙をするべき時期は、今以外にないと思う。

所詮、人間世界、人類社会(オバマの言葉を借りるなら、「若者と高齢者、富める者と貧しい者、民主党員と共和党員、黒人と白人、ヒスパニック、アジア系、先住民、同性愛者とそうでない人、障害を持つ人とそうでない人」)は論理を積み重ね、考え方の違いを乗り越え、さまざまな局面で、お互いに合意を得、尊重しあいながら、歴史の長い道を一進一退しながら歩んできたのだ。これからも歩みは遅く、日々の変化は劇的では無いけれど、飽くことなく歩んでいかなければならないと強く感じた一連の出来事である。

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