橋下・大阪府知事:言っても聞かない子、手が出ても仕方ない 体罰容認?発言 ◇府民討論会 大阪府の橋下徹知事は26日、堺市内での府民討論会「大阪の教育を考える」で、「言っても聞かない子には手が出ても仕方がない。どこまで認めるかは地域や家庭とのコンセンサス(合意)次第だ」と述べ、学校の体罰を認めるような発言をした。
約700人が参加し、綛山(かせやま)哲男・府教育長が教育政策案を紹介。ある府民から「学力向上に取り組むのはいいが、障害児の排除につながらないか」と意見があり、知事は「そんなことにはしない」と答えた。また「子どもを育てる責任は第一に家庭、第二に地域にある」とし、「子どもが走り回って授業にならないのに、注意すれば保護者が怒鳴り込み、頭を小突くと体罰だと騒ぐ。こんなことでは先生が教育をできない」と主張した。
全国学力テストの結果開示を巡っては、知事が「先生の9割は開示に賛成だが、ふたをしてしまおうという先生もいる」と話すと会場から「ウソをつくな!」のヤジが飛んだ。
終了後、知事は報道陣に「体罰という言葉にとらわれる必要はない」と語った。一方、出席した府教育委員は「手を出すことは敗北を意味する」と話した。【平川哲也】
毎日新聞 2008年10月27日 大阪朝刊
遅ればせながら、日曜日の徹ちゃんネタで一言。 他にもいろいろ言っちゃってるようですが、自分の言うことをきかない人は、物理的にしろ精神的にしろ暴力でいうことをきかそうという方が徹ちゃんなのです。とても選挙で選ばれた人物とは思えません。
わたしは、学校で民主主義の原則には多数決のほかに、もう一つ大事な少数意見の尊重という原則というものがあることを教わりました。たとえ多数決で選ばれた首長や政党でも少数者(マイノリティ)となった反対意見にも耳を傾ける寛容の精神がなければ、民主主義というのは機能しないということです。 そうでなければ、議会などという迂遠な制度など必要なく、勝者が総取りするような制度で十分ということいなってしまうでしょう。非常に初歩的で原則論ではあるけれども真理でもあると思います。 ましてや徹ちゃんは、その民主主義の原則を体現する弁護士という資格を持ちながら、引用した記事の発言のように、そのことの理解が足らない(あるいは理解することを拒んでいる)ように見えます。 公人で言論人であり弁護士資格まで持つ知事がこのような発言をすること自体、なんともはややり切れません。 地方行政の頂点に立つ人物のこのような発言と態度は、各方面に計り知れない影響があることを理解すべきです。それほど権力というのは自制を持った人間が行使すべきものであるということです。 (もちろん一国の首相となる人物の発言ならなおさらです。) 府政の再生を託すに足る人物とは到底思えない昨今の言動であると思います。 こまったこまった。
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