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プロフィール |
Author:無族協和
昭和生まれの平和と民主主義を愛するサラリーマン。
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読書メモ「世界金融危機」 |
2008/11/08 [Sat]20:33 category: 読書メモ
今年(2008年9月)に表面化した昨年7月のサブプライムローンの崩壊に端を発した米国発の金融危機を見事に予言した書籍である。 内容は、岩波書店の総合誌「世界」に連載されたものをブックレット形式でまとめたものだが、その中身はしっかりしたデータに裏打ちされた、竹中平蔵を代表とする市場原理主義者も真っ青な「骨太な」内容となっている。 残念なのは、サブプライムローンが発覚以前から著者である金子勝氏を代表とする心ある経済学者(と、あえて言わせてもらう)が米国の住宅バブル崩壊を警告してきたにもかかわらず、市場原理主義的な考えを良しとする人脈が政権中枢を担い続けてしまった結果(2回も政権を放り出したのに)、楽観的で無責任な改革路線を軌道修正することもなく、やすやすと現在の金融危機に飛び込んでいってしまった。 あらためて、その原因は何だったのかを知るのに、質が高く簡潔かつ手ごろな分量でまとめられた良書であると思う。何年か先、もう一度読み直す必要が出てくる種類の書籍であろう。
テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌
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